デジタル化した未来

  • 2021年3月9日
  • blog

目の前のことに意識をとられて
未来のことに全く無頓着だったけれども
世の中は確実に進んでいる。

 

最近、ムーンショットという言葉を知った。

その世界観を聞いた時に仰天したのだけれども
実は内閣府がすでに公表しているれっきとした政策だ。

目標1:人が身体、脳、空間、時間の制約から解放された社会を実現
目標2:超早期に疾患の予測・予防をすることができる社会を実現
目標3:AIとロボットの共進化により、自ら学習・行動し人と共生するロボットを実現
目標4:地球環境再生に向けた持続可能な資源循環を実現
目標5:未利用の生物機能等のフル活用により、地球規模でムリ・ムダのない持続的な食料供給産業を創出
目標6:経済・産業・安全保障を飛躍的に発展させる誤り耐性型汎用量子コンピュータを実現

 

このうち、目標1をみて
ん??
どういうこと??

って思う人が大半なのではないか。

人間が身体や脳や空間、時間の制約から開放されるって
どういうこと?そこからさらに調べていくと
サイバネティックアバターという文字にたどり着く。
サイバネティック・アバターとは、
生身の人間の身代わりとしてのロボットや3D映像などを示すアバターに加えて、
人の身体的能力、認知能力、および知覚能力を拡張するICT技術やロボット技術を含む概念である。

 

アバターという言葉自体は映画で、
実際にはゲームやSNS上での自分分身キャラのイメージが強かった。
が、これが実社会でも登場するというのだから驚きだ。

 

家にいながら世界を旅することだって可能だし
肉体的に衰えていてもバリバリ働けるしスポーツだってできる。
天才アーティストの感覚をインストールすればいつだって芸術作品を創ることもできる。

 

それらが可能になる世界を2050年までに目指す、というのだから
今後30年間の技術革新は今までの概念をぶっ壊すくらいのものになることは必至。

 

もはや映画マトリックスの世界が
現実化しようとしている。

 

そして世界はミラーワールドへ。
現実世界(リアルワールド)にあるすべての場所やモノ──すべての道路、街灯、建物、部屋──の実物大のデジタルツインがミラーワールドに存在するようになる。

そうなったら
どちらの世界が本物なのか、境目がわからなくなるのではないか・・・。

 

量子力学的には
イマココに過去も未来もすべてが畳み込まれているということだから
もしかしたら、このブログを書いている私自身が
近未来の”わたし”のアバターだったりするのか?という疑念さえ浮かんでくる。

 

ちょっと怖いような・・・
でも一方で
アバター世界にダイブしてみたいという好奇心も捨てきれない。

コロナで一気にネットの世界が身近になったこの1年は
こうしたデジタル化社会に向けての台風並みの追い風になった。

 

色々な世界が複雑に折り重なっているこの世界。
私達は前人未到の、かなりエキサイティングな時代を生きているんだ。