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生まれ変わりの旅 Vol.1
生まれ変わりの旅 Vol.2
生まれ変わりの旅 Vol.3
生まれ変わりの旅 Vol.4
生まれ変わりの旅 Vol.5
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いよいよ旅の最終目的地である月山へと向かう。
途中、なぜか色々とまわらされて
紆余曲折しながら目的地へ。
山に入ると細いくねくね道。
ひたすら上っていくと
見晴らしのよい場所に出た。
眼下には広大な庄内平野が広がる。
月山は夏の間のたった2ヶ月間しか開山していないという天空の神社。
月読尊がご本尊だ。
↑ 写真はHPからお借りした。
開山期間は登拝者たちでとてもにぎわうようだ。
夏だったら高原の風が気持いいだろうな、と思うが
この日とても寒く、初冠雪があったというのも頷ける。
私達は8合目の中之宮を目指した。
山道を上っていくにつれ
どんどん暗くなっていく。
駐車場を降りるとそこは一面
霧の世界となった。
さ、寒い・・・。
おそらく3〜4度なのではなかろうか。
霧の中、こんな道を歩いていく。
例によって二人きり。
視界が悪く、吹きすさぶ風の中
身をすくめながらとぼとぼと歩いていく。
まだか、まだなのか・・・?!
歩いても歩いても辿り着かなそうな氣がして
だんだんと心細くなっていく。
途中、3人の登山客に会っていなければ
道を引き返したかもしれない。
弥陀ヶ原の湿原。
夏ならきっと可憐な花も咲いて
とても美しい景色であろうな・・・。
そうこうしているうちに
ようやく到着。
御田原神社
ここには須佐之男命の妻である奇稲田姫神(クシイナダヒメノカミ)が祀られているが
扉は板が貼り付けられてすっかり冬ごもりの支度となっていた。
うさぎも冬支度なのか
ちょっとシュール。
お地蔵さまたちが並んでいる。
霧に包まれ、あたりはまるで黄泉の国を彷彿とさせる景色だった。
自然と・・・
今は亡きご先祖様の皆々様に心を寄せ手を合わせ祈っている私がいた。
思えば、今回の旅は全てに共通するのが
先祖供養だった。
私が今あるのも
父と母がいるからであり
その父と母が生まれたのは
そのまた父と母がいたからであり・・・。
10代遡れば約1,000人。
20代遡れば100万人。
30代遡れば・・・。
こんな風に命のバトンは
連綿と受け継がれ、今にいたるわけで。
私という存在は一人ではない、ということ。
そして、生きているのと同時に生かされているんだな、ということ。
毎日手を合わせてはいるけれども
あらためてそんな風に思えたことが
今回の旅での収穫かもしれない。
過去も未来も引っ張って
イマココ、現在を生きている私がいる。
そしてここから
土の時代から風の時代へと
大変革を迎えようとしている間(はざま)のトキ。
例えていうならば未来の教科書に
歴史の転換期はこの時代!と記されるであろうこのトキに。
敢えて激動の時代を選び、生まれてきた私達が
これからその人生をどのように創造し、謳歌していくのか。
今までの常識や概念や経験などと一度リセットし、
すべての可能性が内包する世界を
どのようにでも具現化できるとしたならば。
生まれ変わりの旅、とは
私という個人だけでなく
そのルーツである先祖もひっぱって
これからどうやって生きていきたいのか
どうありたいのか。
そんなことをあらためて問われた気がした。
中之宮をあとにし、もと来た木道をてくてく歩くと
びっくりするくらいあっという間に駐車場に着いた。
行きはあんなに時間がかかって
足取りも重かったのに・・・。
黄泉の国から帰ってきたからかもしれない。
時間軸が違いすぎるww
帰り道、猛烈にお腹がすいた。
せっかく山形に来たのだから山形名物を食べたい!と検索。
この季節なら芋煮でしょ♪と山形在住の友人に教わったことを思い出し
ランチタイム以外でもやっているお店をようやく発見。
↑ 庄内観光物産館内の庄内庵にて。
季節限定の庄内美食和膳で山形の秋の味覚を堪能♪
美味しいものは口福(幸福)を呼ぶね^^
今回の旅は1泊2日、
実際の山形滞在時間は24時間ほどだったけれども
そんな風には思えないほどに濃い時間となった生まれ変わりの旅。
本当に行ってよかった。
この場所の存在を教えてくれた友人に
そして一緒に言ってくれた友人に感謝☆
ここまでお付き合いくださったあなたにも。
さて、次なる地はどこか・・・。
これもまたピン!ときたそのタイミングを待つことにしょう。
生まれ変わりの旅(完)