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生まれ変わりの旅 Vol.1
生まれ変わりの旅 Vol.2
生まれ変わりの旅 Vol.3
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羽黒山を出たときにはすっかり日もくれて
宿へと向かう頃にはあたり一面、真っ暗。
山道を車で走らせていると、街灯もないし携帯も圏外に。
だんだんと心細くなってくる。
途中、道に迷いながらもなんとか辿り着いたのは
湯殿山参籠所
参籠所(さんろうじょ)とは
神社や仏堂などへ参り一定の期間籠って神仏に祈願する場所。
こちらは湯殿山の奥宮のすぐ近く。
大鳥居のすぐ横にあり、
行者体験や精進料理も味わえるという宿坊だ。
とても広い宿坊であったが、なんと宿泊者は私達のみ。
こちらでも貸し切りとなった。
夕食も地のもの山のものをたっぷりといただき
お風呂に入って寝る。
本当ならば、地下に天照大神の妹神と言われる「丹生都日女神」が御祭神として祀られている
神様の御神湯に入ることができるとのことだったが
台風の影響かなにかで今回は入れなくて残念。
↑ 写真はHPより。
浴室に神棚があり、一礼してから入るとのこと。
神の湯に入ったらどんな感じがするのか・・・。
また来るように、という神様の思し召しと考えよう。
夜中、雨の音で目が覚める。
かなりバシャバシャ降っていて、浄化の雨だなぁ・・・と思いながら
また夢の世界へと入っていった。
朝、スッキリと目覚める。
身支度を整え、朝食もしっかりと食べて
出かける準備を整えて
朝8:30からの朝御饌祭(あさみけさい)に参加。
朝御饌祭とは神様のお食事の儀式だという。
こちらの宿坊に神職さんがきて、30分ほど祝詞を奏上。
昨日のご祈祷のときもそうだったが
祝詞だけでなく、歌が入るのが特徴的。
その最中、やはりここでも不思議なものをみた。
みた、というよりも
目の中に存在していた、というか・・・。
しばらくするとスーッと消えていったが
まぁ、不思議な体験だった。
ここでも先祖供養の祝詞があり
今回の旅の裏テーマは間違いなく、先祖供養がなのだと感じた。
神職さんにこれから行く湯殿山と月山のお詣りするのだ、と告げると
月山は初冠雪があったから十分に気をつけてくださいね、と言われた。
初冠雪!
どおりで寒いわけだ・・・。
別れをつげて、
宿を出ると、背中がシャキっとするほど寒い。
冷たい雨が降り続いていた。
歩いても行けるようだが、20〜30分かかるというので
バスを選択。
いよいよ旅のメイン目的である湯殿山へ。
つづく。