<これまでのBlog>
生まれ変わりの旅 Vol.1
生まれ変わりの旅 Vol.2
*****
出羽三山は冬は雪のため、
3つのうち、標高の高い月山と湯殿山は閉山となる。
つまり冬季は参拝も祭典を行うこともできないので、
三山の祭典はすべてここで執り行うとのこと。
月山、羽黒山、湯殿山の神々を祀った三神合祭殿(さんじんごうさいでん)が
この羽黒山の頂上に鎮座している。
本来ならば2,446段の階段を踏破した後に
参拝するのだろうが、今回は車でひとっ飛び。
鳥居をくぐると出迎えられたのは
世界平和の塔。
左奥に見えるのが三神合祭殿だ。
茅葺き屋根が見事!
2.1mもの厚さがある迫力ある祭殿だ。
茅葺きの建造物とすると日本最大の大きさという。
正面にまわるとこんな感じ。
工事の足場を抜け、拝殿につづく階段をあがると
月山神社・湯殿山神社・出羽神社の文字が。
それぞれの扁額(へんがく)の下にて参拝すると
体感がそれぞれ違う!
友人とともにその感覚の違いを確かめ合ったのだが
おおよそ同じような体感だった。
私は今回、湯殿山神社に惹かれてだけに
そちらのエネルギーがとても心地よく感じた。
拝殿の前には鏡池がある。
無風なのか、静謐な水面をみせてくれた。
なぜかふと立ち止まりたくなって写真をパチリ。
HPによれば
古書に「羽黒神社」と書いて「いけのみたま」と読ませており、
この池を神霊そのものと考え篤い信仰の捧げられた神秘な御池であったようだ。
末社も整然と並び立っている。
一つひとつのお社にご挨拶申し上げた。
出羽三山神社で頂いた御朱印↓
最近のコロナ禍の影響で書き置きのみ。
御朱印帳には直接書いていただけなかったのが残念。
こちらではもう一つの目的であるご祈祷を事前に申し込んであり
16時からの回に参加した。
ありがたいことに人祓いがされたようで
私達二人のためにご祈祷いただけた。
祝詞奏上はお二人の神職さんによってなされた。
これは初めての体験だった。まるで合唱のよう。
声が低く、太く、そして倍音となって
私の第3・第4チャクラに静かに響いてくる。
とても気持ちの良い祝詞。
頭をさげ、祝詞をきいているうちにふとこんなことを思った。
あぁ、ご先祖様のためにこちらに来たんだな、と。
一族を代表して私がこちらに来させていただいたんだな、と。
祝詞をききながら一筋の涙が流れた。
ご祈祷が終わると、
本殿の中に進ませてくれた。
中に進むと、今までの体感とは全く違う。
より厳かな、粛々たる異空間。
ご低頭してください、との声に促され
頭を下げると同時に後ろの幕が降ろされる。
たったそれだけのことなのに一瞬にして場の気配が変わった。
前方では扉があく気配が。
確認したいところだが、頭を下げているのでみることはかなわなかった。
そうこうしているあいだに
”沢山の鈴がついているなにか”で背中をそっと撫でられる。
この瞬間、白い龍が通った氣がした。
ほんの一瞬の出来事ではあったが
私の中の軸がスッと通り、背筋が伸びた感じだ。
それは祝詞の中にあった文言の重みを自覚したからかもしれない。
最後に大黒様を拝み、ご祈祷は終了。
お神酒と御札をいただき、階段を降りる途中
最初は気づかなかった龍に出迎えられた。
もし、こちらの神社に参拝することがあったなら
ぜひご祈祷を受けられることをお勧めする。
出羽三山、生まれ変わりの旅1日目。
たった数時間、羽黒山に滞在していただけなのだが
なんだかものすごい時間が経ったような気がする。
友人も同様なことを言っていたので
時間間隔が狂うほど、とても濃い体験だったのだろう。
続く。