大きな鳥居を抜けて
目指したのはこちら↓
羽黒山に鎮座する
出羽三山神社。
実は私が友人から聞いて行ってみたい!と思っていた神社は
出羽三山のうちの一つに鎮座する神社だったのだが・・・。
行く前に調べてみると、面白いことがわかった。
出羽三山とは
月山、羽黒山、湯殿山を指し
それぞれに神社が鎮座する。
そもそもはおよそ1,400年前、
第三十二代崇峻天皇の皇子・蜂子皇子が難行苦行の修行中に
羽黒山の大神・イツハの里の国魂「伊氏波神(いではのかみ)」が顕れ
山頂に「出羽(いでは)神社」を奉ったのが始まりという。
以来、「羽黒派古修験道」の“根本道場”として長い間、修験者たちの聖地として
今もなお“羽黒山伏”の形をとって、
「秋の峰入り(みねいり)」に代表される厳しい修行道が連綿と続いているという
日本屈指の霊山・霊場となっている。
そしてこの出羽三山を歩くことを羽黒修行では「三関三渡」と呼び、
現在(羽黒)、過去(月山)、未来(湯殿)という精神的な意識と空間を行き来する事を意味する。
*詳しくは出羽三山神社HPにてどうぞ。
んんっ?!
現在、過去、未来をつなぐ山々と神社って・・・??
一つの神社への興味、そして行きたい!体験したい!という好奇心から始まった旅だったが
実はもっと多くの意味がありそうな予感・・・。
参拝順序は
時間軸でいえば
過去→現在→未来、という順番だろうと思ったが
いくつか節があって。
でもどれにも共通しているのは一番最初に訪れるのは
現世利益の羽黒山だということ。
なので、まずはこちらへと足を運んだ。
鳥居をくぐると最初にあったのはこちら↓
天地金神社
柱に天と地を結ぶ龍の姿が。
こちらは須佐之男命が御祭神として祀られている。
とても力強いパワーをいただいて
随神門へと進む。
どどーん!
この立派な随神門は出羽三山のすべての神域の表玄関。
門から先は一気に氣が変わる。
神社は多くの場合、階段を上っていくことが多いが
こちらは下っていくのでとっても珍しい。
階段を降り立つとこのようなお社が六つあった。
少し上がったところには私の好きな白山の遙拝所(白山宮)もあり
そこにもご挨拶を。
さらにずずいっと進んでいくと
神橋(工事中だった)があり、滝と川が見えてくる。
この川は祓川。
滝は須賀瀧。
左側にはご縁の深い手力男命が。
右手には祓戸四柱が祀られている。
禊祓の場所。
川にかかっている橋の真ん中に立ち
流れる水の音に耳を傾けていると
なんとも力強い力が吹き抜ける。
滝のそばに立ち
目をとじ、心静かに佇んでいると
細かな水しぶきとともに清らかな力がカラダを貫く。
清々しい、と言ったのは
スサノオだったか・・・と思い出していたら
この須賀瀧はそれに因んでつけられたというではないか。
この名をつけた当時の宮司さんと同じ感覚になった氣がしてちょっと嬉しかったりする♪
大祓詞に出てくる
祓戸四柱が祀られている祓川神社に参拝し
日頃の罪穢れを祓い、次の場所へと進む。
両脇に杉の大木が連なっている道をしばらく進んでいくと
ひときわ存在感のある杉に出逢う。
爺杉(ジジスギ)だ。
1,000年以上、この地を見守ってきた杉の親分は
今もなお、現役。
訪れる者をとても優しく出迎えてくれる、とっても包容力のあるお爺様だ。
さらにその奥には
とても美しい五重塔がそびえ立っている。
国宝と呼ぶにふさわしい貫禄と美しさに
しばし見惚れる。
平将門が創建し、現在のものは600年前に再建されたものらしいが
そのフォルムに魅了される。
個人的には屋根のカーブがとっても優美でセクシーだなって感じる。
もちろん、これは褒め言葉ww
この先はこんな階段が続く。
その数、2,446段。
今回は時間がないので、やめておこう。
(実は体力がないので、やめておこう、が正しい^^;)
車で山頂へと向かおうと
来た道を戻ったのだが・・・。
もう一度、祓川に行きたくなって
橋の真ん中に立つ。
先程の上流に向かって立ったときは
水のエネルギーなのにとても力強く
カラダがアツくなった。
今度は下流に向かい
須賀瀧のエネルギーを真左に受け、ある角度に立ってみると
なんとも言えない調和を感じる。
すべてが合わさってゼロになる、みたいな。
その方向は白山宮。
禊がれて祓われてくくられる。
上下左右、統合されてトーラスを描きながら調和している感覚。
あまりの心地よさに
しばしうっとり。
しかし、今日の本当の目的地へ行くため
来た道を引き返す。
行きは下りで楽ちんだったが
当然帰りは上りなわけで。
結構、これだけでも
私の心臓はフル回転。
ぜーはー言いながら、駐車場へ。
2,446段、登らなくて正解だったな・・・(笑)
続く。